せんせーと最初にお会いして頂いた時の会話で、
「舞さんが、あんなにも俺によくしてくれた理由が、俺には分からないんですよ」
「一度訊いたことがあるんです」
「なんで? って」
(当時の俺は子供らしく照れがあったから、『舞さんは他にお客さんが居ても、俺のことばっかり構うよね』とか、『生活のためじゃないなら、どうしてお店をやってるの??』とか、ひねデレた感じに訊いた記憶がある)
「そしたら舞さんは、(俺のことをスゲェ慈しむような目で)
『あなたのようなひとが来てくれたらいいな、と思ったんです』 って答えたんですよ」
「俺には今でもそれが分かれていないんですよ」
せんせーは、へっへっへ、と闊達に笑って
「うーん、わたしはわからなくもないかな。なんかこの子ヤベェな、的な。成長を見てておもしろいとでも言うのかな?」
「…………僕が?」
「うん。なんか与えると、この子は次はどうするんだろう、みたいなのを見守る感覚。」
「…………僕が?」
「うん。」
「それは…… なんといいますか、光栄の至り、といいますか――ね。」
「君がこの“まちかねワニぬいぐるみ”を、懐かしいなぁ~ 買っちゃお。ってなる頃にわかると思うよ」
って。まぁ正直オレはこの時そうとう緊張してたのだけれど、「わたしはわからなくもないかな」
という言葉と、後々までも……まぁ色々遊んで下さったこととか(色々。俺はつくづく果報者だ)あって、薄く浅く、息をするように伝えて頂いた気がする
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俺が舞さんに初めて会ったのは、俺が7歳、舞さんが26の時だ、それからついぞ俺が12になる少し前まで、(あの人は俺に家と店の鍵を渡して1〜3ヶ月居なくなることとか、よくあったのだけれど)割とかなりの頻度で遊んでもらったと思う。
一番はアレだな、7〜9くらいまでの時だな。
まぁいいや。
せんせーと、上みたいなお話をしたのが、俺が19の時、
あれから5年経って、俺ももう24になる。
あの時の氷上の年齢まで後2年ちょい。
同じところに至ったかなぁ、と至れるかなぁ、と考えを巡らせると、「少し足りねぇかなぁ」と思う。2年で届くだろうか。
師匠のあの小回りが効く感じ(状況を整えた後に俺のことをバイクで拉致って山で1週間訓練をつける感じ)は、目的に向かって邁進する年齢(社会人になって2〜5年目くらいの行動の幅が広がった感覚)もあるのかもしれない。ここは分かるかもしれない
氷上が俺のことをあんなに構った、その動機の部分のことは少し思い及ぶ段階に至ることが出来たようにも思う。
もう少し書きたいから少し分けよう