学会で東京に行った。

 多分人生最後の学会になるかと思う。バリ島、京都と続き3ヶ月連続の最後の3つめだ。……少なくとも生体医工学系の学会に出るのは人生で最後だろう。  国際学会に2度も出してもらい、国内学会でも発表する機会を得られた。  大学院から編入をした身として、非常に恵まれたと思う。1年でここまで成果を公表する機会が得られるなんて思いもしなかった。嬉しく思う。  研究は運だった。成果は全体を通じて決して俺ひとりのものではなく、常に助教授の先生との二人三脚だったように思う。俺の生意気な意見や、具体化まで到底ほど遠い着想やらなんやらを、決して否定することなく、常に柔らかく拾い上げて下さり、また色々な装置や試験方法を提案して下さった。(俺は割と微妙な軽薄さでその提案を只々楽しく受け入れていったのだと思う)俺以外の人間ではこの成果は出なかったと漠然と確信があるけれど(少なくとも5年間は俺の発想は出なかったと思う)進展の大半の線路を引いてくださったのは、間違いなく助教の先生だ。  いい研究生活だった。  さぁ、修論をパズルのように組み上げよう